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岩波版聖書分冊版
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「岩波版聖書」「岩波委員会訳聖書」、岩波書店)の分冊版は、「旧約聖書」全15冊が1997~2004年に、「新約聖書」全5冊が1995~1996年に刊行されました。

この全20冊について、収載されている文書名、訳者、頁割付、頁数、本文と脚注の配置などについて一覧表にしてみました。旧約は5冊ずつ3枚の表に、新約はまとめて1枚の表になっています。

「旧約聖書」の配列は、ヘブライ語聖書に従って、律法、預言者、諸書の順になっており、「新共同訳聖書」などとはかなり異なっています。また、「新約聖書」の配列は、5分冊とするための特別な順序になっていますが、「マルコ福音書」を冒頭に配置し、「パウロ書簡」と「パウロの名による書簡」を分けて配置しています。

脚注の付け方は、本文と脚注を上下2段に配置しています。脚注の1行の文字数は各分冊によって異なっており、旧約では12字又は23字、新約では12字又は16字となっています。旧約の最後の分冊(歴代誌)だけはこれとは異なり、見開き2頁の中で、本文を右側、脚注を左側に配置しています(「フランシスコ会訳聖書」と同様の配置、ただし、脚注のみ2段組)。

なお、下記のpdfファイルとexcelファイルの内容は同じです。


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岩波版新約聖書合本版
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岩波版新約聖書の合本版(新約聖書翻訳委員会訳、岩波書店)は、2004年に刊行されました。これは、1995~1996年に刊行された分冊版(全5冊)を合本化したものです。
ここで、収載されている文書名、訳者、頁割付、頁数などについて一覧表にしてみました。なお、番号は作表の整理上付けたものであり、実際に、各文書にこのような番号が付されているわけではありません。

合本化にあたっては、ページレイアウトが全面的に変更されました。すなわち、見開き2頁の中で、本文(訳文)を右側、注を左側に配置し(「フランシスコ会訳聖書」と同様の配置)、本文は2段組、注は3段組としています。
文書の配列順序は、「マルコ福音書」を冒頭に配置したほか、書簡を、「パウロ書簡」、「パウロの名による書簡」、「公同書簡」に区分し、それぞれの中で概ね成立順としているようです。

分冊版(5冊合計)と合本版の頁数を比較すると、下記のように、合本化にあたっては、特に、「解説」が大幅に簡略化されていることがわかります。また、分冊版には数多くあった「写真」も全て省かれています。

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                       分冊版(5冊合計)    合本版
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       本文(訳文)と注     1134頁            906頁
       解説                  183頁             27頁
     見出し目次             42頁             39頁
     用語解説               72頁             44頁
     総ページ数           1534頁           1056頁
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なお、下記のpdfファイルとexcelファイルの内容は同じです。

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岩波版旧約聖書合本版
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岩波版旧約聖書の合本版(旧約聖書翻訳委員会訳、岩波書店)は、新約聖書の合本版に続いて、2004年末から2005年にかけて4分冊として刊行されました。これは、1997~2004年に刊行された分冊版(全15冊)を合本化したものです。
合本版とは言っても1冊にまとめるのは無理があったようです。
ここで、収載されている文書名、訳者、頁割付、頁数などについて一覧表にしてみました。なお、番号は作表の整理上付けたものであり、実際に、各文書にこのような番号が付されているわけではありません。

合本化にあたって、新約聖書の合本版と同じページレイアウトに変更されました。すなわち、見開き2頁の中で、本文(訳文)を右側、注を左側に配置し、本文は2段組、注は3段組としています。また、文書の配列順序は、分冊版の順序を踏襲しています。

分冊版と合本版の頁数を比較すると、新約聖書と同様、合本化にあたって、「解説」が大幅に簡略化されています。各書毎に1頁ずつとされ、十二小預言書に至ってはまとめて2頁となっています。また、分冊版には数多くあった「写真」も全て省かれています。

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                      分冊版(15冊合計)   合本版(4冊合計)
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      本文(訳文)と注       4388頁              3144頁
      解説                    578頁                34頁
     見出し目次              105頁               100頁
     用語解説                159頁               129頁
      総ページ数             5530頁              3600頁
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なお、下記のpdfファイルとexcelファイルの内容は同じです。

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聖書の世界(講談社)
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「聖書の世界」は、1970年に講談社から全6巻(旧約4巻、新約2巻)として刊行されました。その後、1974年には別巻4冊が刊行され、全10巻となりました。

この全10冊について、収載されている文書名、訳者、内容、頁数などについて、一覧表にしてみました。

各巻の内容は大凡次のようになっています。

   第1巻  旧約Ⅰ  創世記~申命記(歴史)
   第2巻  旧約Ⅱ  ヨシュア記~列王記上2章(歴史)
   第3巻  旧約Ⅲ  列王記上3章~ネヘミヤ記、第一マカベア書(歴史)
   第4巻  旧約Ⅳ  諸書(聖文学)、旧約聖書外典
   第5巻  新約Ⅰ   四福音書、トマス福音書
   第6巻  新約Ⅱ   使徒行伝、手紙、ヨハネの黙示録
   別巻1  旧約Ⅰ  知恵と黙示(諸書、旧約聖書外典)
   別巻2  旧約Ⅱ  預言書(アモス書、イザヤ書40-66章)
   別巻3  新約Ⅰ  新約聖書外典
   別巻4  新約Ⅱ  使徒教父文書

これらのうち、第3巻・第4巻・別巻1に収載されている旧約聖書外典(エノク書を含む)は、「旧約聖書外典(上・下)」(講談社文芸文庫)として、1998、1999年に刊行されました。
また、別巻3及び別巻4については、それぞれ、「新約聖書外典」「使徒教父文書」として、1997、1998年に同じく講談社文芸文庫として刊行されました。

なお、下記のpdfファイルとexcelファイルの内容は同じです。

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新約聖書 訳と註(田川建三)
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「新約聖書 訳と註」(田川建三/訳著、作品社)は、全7巻(全8冊)が2007年8月から2017年8月にかけて刊行されました。

これら全8冊について、収載されている書名、頁数、頁配置などを一覧表にまとめてみました。各文書に付けた番号は作表の整理上付けたものであり、実際に、各文書にこのような番号が付されているわけではありません。

頁数については、訳(本文の訳)の頁数、註(本文の註)の頁数、その合計の頁数に加えて、対応する文書の新共同訳における頁数を括弧書きで表示しました。
ページレイアウトについて、訳は、48字×18行=864字/頁、註は、50字×22行=1100字/頁(第7巻は、50字×23行=1150字/頁)となっています。そこで、註訳比(註の文書量の、訳の文書量に対する割合)を次の式で計算し、小数第3位を四捨五入して表示しました。

  註訳比=(註の頁数×1100 (第7巻は1150))÷(訳の頁数×864)

また、第7巻においては、解説と後書きについても1150字/頁でレイアウトされています。

 

序文は、最初に刊行された第3巻に掲載されましたが、翌年刊行された第1巻にも同一内容で掲載され、これ以後に増刷される第3巻からは、序文を除くことになっているようです。

なお、下記のpdfファイルとexcelファイルの内容は同じです。

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フランシスコ会訳聖書分冊版
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「聖書 原文校訂による口語訳」(フランシスコ会聖書研究所訳注)の分冊版聖書は、1958~2002年にかけて全37冊(旧約聖書26冊、新約聖書11冊)として刊行されました。

この間には、マルコ福音書の改訂版、ルカ福音書及びヨハネ福音書の改訂新版が刊行されました。また、新約聖書の合本版が1979年に、その改訂版が1984年に刊行されています。

2011年に刊行された旧新約合本版の緒言に、「フランシスコ会聖書研究所訳の一つの特徴は注がついていることにありましたが、合本化にあたって分冊の注をそのまま使いますと、膨大なページ数になり、一冊での合本化は不可能になります。そのため数を減らし、簡略化せざるを得ませんでした。」とありますが、それ以上に、合本版では各書に付された解説が大幅に簡略化されています。分冊版の解説頁の合計は、1189頁ありますが、合本版においては計164頁となっています。実に1/7以下になっています。

ここでは、分冊版の37冊について、収載されている文書、頁割付、頁数などについての一覧表を作成してみました。全体で4枚の表になっています。なお、番号は作表の整理上付けたものであり、実際に、各冊にこのような番号が付されているわけではありません。

なお、下記のpdfファイルとexcelファイルの内容は同じです。

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旧約聖書 ヴルガタ全訳(光明社)
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「旧約聖書 ヴルガタ全訳」(光明社)は、1954~1959年にかけて全4巻として刊行されました。

この間、1955年には日本聖書協会の「口語訳」が刊行され、1958年からはフランシスコ会聖書研究所訳注による分冊版「聖書 原文校訂による口語訳」の刊行が始まりました。
また、このすぐ後、1964年にはドン・ボスコ社からバルバロ・デルコル共訳による聖書が刊行されています。

ここでは、全4巻について、収載されている文書、頁割付、頁数などについての一覧表を作成してみました。なお、番号は作表の整理上付けたものであり、実際に、各書にこのような番号が付されているわけではありません。

詩篇については、1945年に発表されたラテン語新訳に基づく訳文も附録として掲載されていますが、その経緯が第三巻の序に記載されています。

この光明社版においては、聖書本文(訳文)は文語体ですが、脚注や解説などは口語体で書かれています。
解説は各書の冒頭に置かれており、それぞれ数行乃至1ページ程度の文書量となっています。

ページレイアウトは、上部に本文、下部に脚注となっており、脚注の領域の高さ(1行の文字数)をページ毎に変えています。従って、本文における1行の文字数はページ毎に異なっています。なお、本文のみが書かれたページはいくつかありますが、脚注のみのページはありません。
表の最下部に記した本文と脚注の1行の文字数は、ページ全体が本文のみ又は脚注のみであったと仮定した場合の値です。
第四巻の序によれば、脚注の量は本文の1/4程になるとしています。

なお、下記のpdfファイルとexcelファイルの内容は同じです。

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聖書外典偽典(教文館)
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「聖書外典偽典」(日本聖書学研究所編、教文館)は、1975~1977年に全7巻として刊行されました。その後、1979年と1982年に別巻がそれぞれ1冊ずつ刊行され、全9巻となりました。

この全9巻について、収載されている文書名、訳者、内容、頁数などについて、一覧表にしてみました。

各巻の内容は次のようになっています。

   第1巻  旧約外典Ⅰ
   第2巻  旧約外典Ⅱ
   第3巻  旧約偽典Ⅰ
   第4巻  旧約偽典Ⅱ
   第5巻   旧約偽典Ⅲ
   第6巻  新約外典Ⅰ
   第7巻  新約外典Ⅱ
   別巻1  旧約聖書編  …  旧約偽典
   別巻2  新約聖書編  …  新約外典

これらのうち、第1巻・第2巻に収載されている旧約外典の文書は、いずれも「聖書 新共同訳 旧約聖書続編付き」(1987)に収載されています。
また、講談社文芸文庫の「旧約聖書外典(上・下)」「新約聖書外典」などとは異なり、収載されている文書は抄訳ではなく、すべて完訳となっています。

これら全9冊を読み通すための、「聖書外典偽典通読表」は、<聖書通読表>に掲載しています。


なお、下記のpdfファイルとexcelファイルの内容は同じです。

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ナグ・ハマディ文書(岩波書店)
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「ナグ・ハマディ文書」(岩波書店)は、Ⅰ~Ⅳの4分冊として1997年から1998年にかけて刊行され、2010年には、これら4冊の姉妹編という位置付けで、ナグ・ハマディ文書・チャコス文書 グノーシスの変容」が刊行されました。

この全5冊について、収載されている文書名、訳者、内容、頁数などについて、一覧表にしてみました。

各巻の内容は次のようになっています。

   ナグ・ハマディ文書Ⅰ  救済神話
       〃     Ⅱ  福音書
       〃     Ⅲ  説教・書簡
       〃    Ⅳ  黙示録
   
ナグ・ハマディ文書・チャコス文書 グノーシスの変容

これら全5冊を読み通すための、「ナグ・ハマディ文書通読表」は、<聖書通読表>に掲載しています。
また、これら全5冊に収載されている写本を一覧表として整理した、「ナグ・ハマディ文書収載一覧」は、<聖書関連資料>に掲載しています。

なお、下記のpdfファイルとexcelファイルの内容は同じです。

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死海文書(ぷねうま舎)

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「死海文書」(死海文書翻訳委員会訳、ぷねうま舎)は、全12冊の予定で2018年6月から刊行されつつあり、これまでに8冊が刊行されました。

これら既刊8冊について、収載されている文書名、訳者、頁割付、頁数などについて、一覧表にしてみました。なお、番号は作表の整理上付けたものであり、実際に、各文書にこのような番号が付されているわけではありません。

各巻において、「序にかえて 死海文書とは何か」、「略号表」(旧約・新約聖書略号表、聖書外典偽典略号表、死海文書略号表)及び「凡例」が巻頭に、「整理番号・文書名一覧」が巻末に共通で掲載されています。

死海文書の日本語訳としては既に、「死海文書 -テキストの翻訳と解説-(日本聖書学研究所編、山本書店、1963)が刊行されています。そこには、第1洞穴から発見された10文書とダマスコ文書、合わせて11文書が収載されています。それらは下に掲げたとおりです。

 

   宗規要覧(1QS)会衆規定(1QSa)、祝福の言葉(1QSb)、戦いの書(1QM)
   感謝の詩篇(1QH)、ハパクク書註解(1QpHab)ミカ書註解(1Q14)
   モーセの言葉(1Q22)、奥義の書(1Q27)、外典創世記(1QGenAp)、ダマスコ文書(CD)


それから55年を経て新たな訳が刊行を開始したことになります。
(死海文書の日本語訳としては他に、「解釈 死海文書」(世界古文書研究会著、青谷舎、1997)が刊行されており、上記山本書店版に含まれている6文書(緑字で示した文書)が収載されている。但し、意訳であり、且つ、英文からの重訳ではないかと思われる。)

ぷねうま舎版では、第2洞穴~第11洞穴において発見された多くの文書が収載されており、特に第4洞穴で発見された膨大な量の写本断片についても収載されています。

文書名欄において、青字の文書は山本書店版にも収載されている文書です。また、( )内は山本書店版における文書名です。写本整理番号欄において、赤字で示したものは第一洞穴で発見された写本です。

 

山本書店版ぷねうま舎版で収載範囲が異なっている文書を比較してみました。

  ○「創世記アポクリュフォン(外典創世記)」
     山本書店版:5欄(2,19~22欄)  ぷねうま舎版:22欄(0~17,19~22欄)
  ○「感謝の詩篇」
     山本書店版:13欄(1~13欄(9~20,5欄))  ぷねうま舎版:25欄(2~26欄)

 

「感謝の詩篇」において、山本書店版の1~13欄は、ぷねうま舎版の9~20欄と5欄に相当します。これは、欄の数え方が変更されたことによるものです。

 

また、Ⅱに収載されている「神殿の巻物」(11Q19=11QTemple)については、過去に「死海文書 甦る古代ユダヤ教(高橋正男、講談社、1998)の巻末に、日本語訳が「試訳」として掲載されています。

 

なお、下記のpdfファイルとexcelファイルの内容は同じです。

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